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モバイルボヘミアン / 本田直之・四角大輔

モバイルボヘミアンという生き方は、要はシンプルに「自分らしくいられる時間をできるかぎり長く持つための方法」であり、「仕事、表現、生活のクオリティを極限まで引き上げるための考え方」なのだ。

モバイルボヘミアンという生き方は、要はシンプルに「自分らしくいられる時間をできるかぎり長く持つための方法」であり、「仕事、表現、生活のクオリティを極限まで引き上げるための考え方」なのだ。

ポイント

・旅をするように生きる
ライフとワークの垣根をなくす
・時間、場所、会社、収入源からの解放
でも
・何を軸に生きたいかを見つめ、突き詰める
・ホームプレイスをみつける

今から3ヶ月先までの予定を繰り返す月日を過ごしたいのか

毎朝2時間満員電車に揺られ、オフィスでパソコンに向かって1日の大半が過ぎていく。そしてやっと訪れた週末は瞬く間に去って、また月曜日。こんな生活をこれから何十年も送るのだろうかと、ふと思って疲弊したことのある人は多いのではないでしょうか。実際に満員電車に揺られていると、スーツ姿の大人の目は一様に虚ろです。

わたしに至っては、そんな未来を想像しただけで絶望し、就活をやめました。どうやって生きていこうか、絶賛ポジティブに露頭に迷っているのです。

それは一旦置いておいて、ここではモバイルボヘミアンという生き方を実践しているお二人の人生について本書になぞらえて見ていきたいと思います。

モバイルボヘミアンとは、誰かにコントロールされるのではなく、自分が好きなことを突き詰めて、リスクを取りながらも自分自身で人生を構築する生き方です。そのために特定の企業などへの所属ではなく、お金や安定という志向でもなく、なるべく縛りから解放されたスタイルをとっています。まさに冒頭の会社員とは違う生き方です。

誰でもできる、でも準備が必須

そしてお二人の生き方は、誰にでも実践できるといいます。しかし準備なしに飛び込んでも失敗するとも書かれています。自分は何が突き詰められるほど好きで、それと掛け合わせることができるスキルは何なのか。またスキルは充分なのかを考える必要があります。

そしてもちろん考えるだけでなく、そのベースを確立すべく行動することが不可欠です。軸を持って、それのために掛け合わせることのできるスキルを自分のものにしていくことが、モバイルボヘミアンへの道になります。

私は本書を読み、私もどこでも生きれる人になることが目標だけれど、ここまで自分の人生にストイックになれるだろうかと考えてしまいました。自由に生きているようで、お二人は自分のコントロールしたり、自分で自分をマネジメントするストイックさをすごく持っていると感じました。

好きを突き詰めて、なりたいもののためにひたむきに生きられるかということを考えさせられました。自分のことを自分でプロデュースしたり、律したりすることができるようになっていきたいです。

約3行感想

どんなふうに生きなくてはいけない、そういう生活がなくなってきていると感じます。自分が自由になるために何を手に入れるのか。どういきたいのかと、何を身に着けるべきなのかを考えていきたいと思います。