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USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 / 森岡毅

「マーケティングってね、売るというよりもね、売れるようにする仕事だよ」
(p.66)

ポイント

消費者視点(Consumer driven)に変わったことがUSJのV字回復のカギ
・会社のお金の使い道や従業員の努力を消費者にとって意味のある価値につなげる
・日本では自由競争社会ではなかったため、マーケティングが育たなかった
目的→戦略→戦術の順で考える
・目的(Objective)目標(who)戦略(what)戦術(how)
・5C分析(戦況分析):Company(自社の理解)Consumer(消費者の理解)Customer(流通など中間顧客の理解)Competitor(競合する他社の理解)Community(ビジネスを取り巻く地域社会の理解)

マーケティングってなんかよくわからないけど難しそう

マーケティングやブランディングなど、よく聞く横文字をよく聞くというだけで全く理解していませんでした。よく聞くからこそ、なんか難しそうというイメージで過ごしてしまっていたのだと思います。

でも、そこにある構造を理解すれば、面白そうだと思えるものでした。売るのは営業であり、売れるようにするのがマーケティングの仕事である。これはなるほどと思うものでした。

USJは設備投資費がほとんど使えない年がある中で、利益を伸ばしていきました。それは何を誰をターゲットにするのかを絞り、戦略的に捨てるところは捨ててこその成功だったのです。

私が印象的だったのは戦略と戦術、いいもの悪いものそれぞれどの組み合わせがいいのかというものでした。いい戦略でいい戦術がいいのはもちろんです。いい戦略で悪い戦術の場合と、悪い戦略でいい戦術の場合、悪い戦略で悪い戦術の場合は何がベターなのでしょうか。この順番は、「いい戦略×悪い戦術」→「悪い戦略×悪い戦術」→「悪い戦略×いい戦術」なのです。

なんと、どちらも悪い方がまだいいというのです。戦略は進む方向を、戦術は進み方を決めるといいます。進む方向が間違っているのにいい進み方をしたら、目標からとんでもなく遠いところに行ってしまうからだそうです。

たしかに、いい方法で違う方向に進んで行った時の損失が甚だしいことは、素人の私でも想像にかたくありません。戦略も戦術もどちらも重要ですが、まずは大きい戦略をきっちり特定することが重要です。

マーケティングってまだよくわからないけれど楽しそう

どんなビジネスをするにも、消費者を理解して売れるようにする思考は必要でしょう。今までマーケティングが何かもよくわかっていなかった私が、構造的な考え方に今は非常に興味があります。これから学んでいきたいです。ものの売り方について考えました。

約3行感想

マーケティングに関する知識はほとんどなかったのですが、自分の将来のためにも今後関連する本を読んでみたいです。