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コンフォートゾーンの作り方 / 苫米地英人

つまり、人は、自分が緊張や不安を感じることなく自然に行動できる範囲=コンフォートゾーンの中に収まるように、無意識のレベルで自己抑制機能を働かせているということです。これは、コンフォートゾーンに制約されている限り、あなたはその範囲の中でしか能力を発揮することができない、ということになります。
(p.4)

ポイント

・人は脳が重要と思った情報しか得られない
・人は常に過去を生きている
・ゴールは理想的な現状ではだめ。現状の外側に立てる
・何年後にゴールを達成している様子ではなく、今達成していると思ってリアルに描く

年収500万の人は1億を得てもわざと500万に戻ろうとする?

年収500万の人間が突発的に年収1億を得ても、失敗などをして500万に戻ろうとすると言います。人間は自分の居心地のいい程度(コンフォートゾーン)より低い結果はもちろん、高い結果にも緊張したり焦りを覚えたりするのです。

これには、ホメオスタシスという人間の本能ともいうべき性質が働いているのだそうです。つまり、極度に意識しないと、私たちはせっかく得た1億円でも、自分にふさわしくないと思って継続的に得る可能性を失うのです。

そこで本書の中では、どのように理想のゴールにコンフォートゾーンを持っていくのかというテーマが話されています。

セルフイメージを高める

「なりたい自分になるための目標設定」

ゴールを決めよう、目標を立てよう、などはよく聞く話です。でも、一体どんな風な目標設定をしていれば、理想を叶えることができるのでしょうか。

まず、強く本文中で主張されているのが現状の先に置かないということでした。例えば一般の会社員として今働いている会社のCEOになるという目標では足りないというのです。それは今の生活の延長性以上にあることで、全く次元を超えた創造には至っていないからということです。

ですがその延長線上にある、努力したら叶いそうなことでは不十分なのです。叶いそうだから、今の延長を走ろうとしてしまって根本的にマインドセットを変えるということが困難であるからです。

未来の記憶をつくる、と表現されています。次元の違うくらいの目標を立て、さらにそこにいる自分の喜びをリアルに描くことでその記憶は作ることができます。そしてそのゴールを強化するために自分で自分のセルフトーク(独り言)をポジティブにしていくことが必要です。

なりたい自分を手に入れられるのかは、現状の自分よりなりたい自分の姿を明確にしてそれを「自分にしてしまう」のです。過去の自分に作られているものにとどまりたくないのなら、それを変えるほどの意志がないといけないと強く思いました。まだ明確でない自分の姿をもっと強く描き、その姿になることで自分を磨いていけないと感じています。

約3行感想

脳にコントロールされていることに気づかずに、自分で自分に規制をかけてしまうのではなく、自分が自分の脳をコントロールできる生き方をしたいと思いました。