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伝説の新人 /紫垣樹郎

私たちがこうした経験から学んだのは、伝説的なビシネスパーソントなる人に共通しているのは、彼らが20代を全力で走り抜きながら頭角を現し始め、30代、40代と時を重ねる中で大きなチャンスを確実にものにして、加速度的に自分のステージを上げ続けていることでした。
(はじめに)

ポイント

伝説を生む10の違い
1伝説の新人は、スタートが違う。
2伝説の新人は、チャンスのつかみ方が違う。
3伝説の新人は、当事者意識が違う。
4伝説の新人は、目標設定力が違う。
5伝説の新人は、時間の使い方が違う。
6伝説の新人は、解釈力が違う。
7伝説の新人は、好かれ方が違う。
8伝説の新人は、伝え方が違う。
9伝説の新人は、スキルの盗み方が違う。
10伝説の新人は、読書力が違う。

個人的のーと

・101%の法則:相手の期待値を少しだけ継続的に上回る仕事をする
・責任者の問題意識を超える
・与えられた目標は200%を達成基準に
・重要事項の為の時間をブロッキングすること
・できない理由ではなく、できる方法を探せ
・ペーペーシップは全力で
・伝えた相手が次の人に伝えられる伝え方をする
・「守破離」

伝説になれるか

伝説の新人、その響きに闘争心を掻き立てられるのは私だけではないでしょう。現在の若者は競争より協働などと言われてはいますが、それでも圧倒的に向上心を持ってチャンスを掴みたいと思っている人は一定数いると思います。そして、その中でも限られた努力家が伝説となっていくのでしょう。

20代のうちは最低3年徹底的に働け、それは本書の序盤で告げられる言葉です。そしてこの徹底的が常人の想像を凌駕するものだということは想像にかたくありません。

本書を読んで私がまず振り返ったのは、1ヶ月が経ったインターン生活でした。私は真面目には取り組んでいるつもりだったけれど、それは期待を超えるようなものではなかったのではないか、自分は200%でやっていただろうか。考えればもっともっとできるような気になって、自分に悔しさを覚えます。

全力を出す習慣をつけること、スタートから全力疾走が肝心であることは本書でも特に強調されている点です。今この時間から自分が学べることは何か、今後自分が学びたいことは何か。やれればいいなと思って止まっていることは何か。振り返ればきりがないですが、この10の違いを意識したら確実に仕事の仕方が変わると感じました。

親への感謝

ひとつ、私がもうすでに性格上できることがありました。それは、人を好きになる技術です。結局相手の立場で考えられて、それを行動に移せるかが見られているのがコミュニケーションです。自分から扉を閉ざしては始まりません。

私は昔から人のいいところを見つけることは得意なので、嫌いな人というのが極端に少ないです。このような性格に育ったことも良かったと思えるし、運が良いと信じられることは自分の大きな強みであると感じています。その点は本当に親に感謝しています。

どうせ何かをやるなら突き詰めたい。そう思う私だからこそこの本はとても刺激を受ける部分が多かったです。今後もモチベーションを保つために読書を続けていきたいと思います。

【約三行感想】
伝説、ワクワク、ギラギラする響きですね。