ポイント
・18歳で睡眠時間を削って立ち上げた会社
・資金調達や採用、合併、新規事業等で失敗して1億の借金
・何をやるかではなく誰とやるか大切にする
今の私と同い年
22歳、私と同い年じゃないか。その衝撃と想像もつかない借金の額。会社が崩れていく様子を想像しながら読み進めるのは苦しいことでした。
そして、著者が本当にただ必死だったと感じました。資金調達にしても採用にしても合併話にしても、流れが襲ってきてとにかく動くしかなかったのだと思います。しかし、徐々に暗いものが侵食してきます。社員たちがギスギスし始めて悪口や愚痴が横行。読み手でも会社、社長、同僚への崩れていくのがわかるような状況です。
志、チームとして目指すもの
社長自身が借金を背負って人がどんどんやめていった時期、そこはチームと呼べるものではなかったと思います。チームで周りと支え合うという意識もなく、またチームで共有しているビジョンもない状態です。ただ個人が利益を追い、うまくいかないと他のもののせいにする。
言葉だけ聞けばうまくいくはずがないのに、一旦そうなったら再建するのは至難の業でしょう。まして経営状況が悪化している中で、チームでのマインドセットなど時間がかかる直接の業務外のものを行うのはかなり難しいのだと思います。しかし、常に目指す方向を揃えて情熱を持てないとうまくいかないことを本書では強く気付かされます。
「何をやるかではなく、誰とやるか」
ともに情熱を持ち、この人とならなんでも乗り越えられると信頼できる人達と働くこと。それがもたらす価値は会社だけにとどまらず、きっと社会に還元されるものだと思います。
約3行感想
一緒に何かを成し遂げたいと思えるチームを作れるか。それが今後生きていく中で非常に重要だと思いました。やりがいは仕事の内容だけでなく、チームに対しても感じることだと感じました。