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他人も自分の自然に動き出す 最高の「共感力」 / 竹中功

他人が何を考えているのかを考えるのではなく、他人が何を感じているのかを感じ取るのである。
(p.61)

ポイント

考えるな感じろ。考えることばかり求められて感じることを忘れてはいないか。
・コミュニケーションには笑いが必要
・過去、未来、現在の自分にインタビューをし、自分史をたどってみる
・自分にもちゃんと共感できる人になる

お笑い芸人は共感ポイントをいつでもキャッチしている

人を笑わせる仕事のプロは、その時の観客がどんなものに反応するかをいち早くキャッチし、それに合わせて話の内容を自在に変化させるというのです。それは相手が共感するポイントをちゃんと掴んでいる、つまり共感力が高いということです。

共感力とは、持っているだけでコミュニケーションを円滑にさせ、自分も相手も心地よくさせる方法だと思います。そしてそれは相手を尊重した態度や、心遣いから生まれるからだと感じました。

共感しなくてもいいと教えてくれる

一方で、本書は共感しなくてもいい人を教えてくれます。さらに、自分をちゃんと承認すること、自己中心的でもいいんだというのです。

相手を大切に、みんなと仲良くしましょう。そう教えられて育ち、そのような社会的プレッシャーも大きい中で、つい忘れて自分を追い込んでしまう人がいると思います。しかし、共感力と題する本書が、共感力を得る方法を知りたいと思う読者にそう語れる強さこそ、今求められている「優しさ」ではないでしょうか。

何もかも相手に合わせなくてはいけないわけではないのです。自分を認めてあげて、ポジティブに生きよう。どうしても共感できない人は、諦めることも必要なんだよ。人間関係にストレスを抱えがちな現代人に、勇気ある一歩・あるいは勇気ある休息を教えてくれる本なのです。

だからこそ、まずは自分に素直に共感できる人になることが大切だそうです。自分を知ること、自分に自信を持つということも共感力を高めた先に見えるものなのです。心地よい環境を作るために、自分の声も相手の声もちゃんと感じられる人になる。そうやって感じる心を忘れずに過ごしたいと思います。

約3行感想

人に共感しなければならない。人には優しくしなくてはいけない。そんな思いに駆られている、自分が幸せな感じがしないという方にこそ読んで欲しい本でした。人の気持ちに寄り添うことは、自分自身の声を聞くことでもあります。感じる気持ちを無視しない生き方をしたいです。