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【2020年】読書感想文にも|誰でも一度は読んでほしい名作おすすめ厳選7冊

中高生のときに、課題図書であったな〜と思う本達。
各出版社が夏におすすめする100選の中に、毎年入っている本達。

名作と呼ばれる作品には、その理由があると思います。だから中高生はもちろん、読まずにおとなになった人にもぜひ読んでほしい。一度読んだことがあっても、もう一度読み直したら自分の成長に気づかせてくれる発見があるかもしれません。

そんなとっておきの7作品をどうぞ。

目次

『西の魔女が死んだ』梨木香歩
『博士の愛した数式』小川洋子
『カラフル』森絵都
『ふたり』赤川次郎
『いちご同盟』三田誠広
『夜のピクニック』恩田陸
『キッチン』吉本ばなな

『西の魔女が死んだ』梨木香歩

まいは中学に進んでまもなく、どうしても学校に行けなくなってしまった。そんなまいが1ヶ月休養する先は、大好きな西の魔女ことママのママの家だった。田舎の生活の中で、まいはおばあちゃんと魔女修行をすることになる。魔女のルールは、何でも自分で決めること。まいと西の魔女の心温まる物語。

西の魔女ことおばあちゃんの言葉と眼差しが、あたたかくまっすぐ届いてくる作品。まいだけではなくて、自分で選ぶことってとても難しいんじゃないかと、自分自身を振り返るやさしいきっかけをおばあちゃんはくれます。「何が自分にとって幸せなのか」どの年齢になっても忘れてはいけない問いを投げかけてくれる作品です。

気になる方は▷西の魔女が死んだ (新潮文庫)

『博士の愛した数式』小川洋子

「僕の記憶は80分しかもたない」そう書かれたメモを背広に留めている博士は、80分で記憶をすべて失ってしまう。そんな博士にとって、家政婦の私と息子の「ルート」はいつも初対面の相手だった。靴のサイズや誕生日を尋ねるのが博士の恒例の挨拶のやり方で、数字が彼の言葉だった。そんな3人の切なくあたたかい日常の愛の物語。

私は数学が好きではありません。でも、数字で会話する博士や、この物語の中の定理の美しさは、非常に愛しいものだと感じます。それはたとえ80分で途切れてしまったとしても、博士の愛情が数式たちと周囲の人々に対して、与えられ続けているからではないでしょうか。それとも「私」の視線の優しさからでしょうか。読了後、人生を丁寧に優しく生きたいときっと思う、そんな作品です。

気になる方は▷博士の愛した数式 (新潮文庫)

『カラフル』森絵都

ぼくは大きな罪を犯して死んだ魂。そんなぼくが抽選にあたり、二度と蘇るはずがなかった魂に再挑戦のチャンスが与えられたと天使のプラプラが告げる。下界で服薬自殺を図った小林真の体を借り、生前の罪を思い出すべく「小林真」として生活を始めるのだが、、、。

「人生には辛くて苦しいこともあるけれど、幸せなこともあるよ」そんな綺麗な言葉だけでは人は満足できないから、本書のような物語がある。人生はカラフルなんだと希望を持たせてくれる、どんな世代の人にも読んでほしい1冊。

気になる方は▷カラフル (文春文庫)

『ふたり』赤川次郎

高校2年生の時、千津子は妹の実加の目の前で事故にあって亡くなった。だが、ある時から実加には死んだはずの姉の声が聞こえ始める。彼女たちは2人だけが知る「共同生活」を始めるが、実加が成長し、時が止まったままの姉の年に近づいていく時、実加はいつまでも姉の存在と会話し続けることができるのかと不安を感じていき、、。

自信のない妹の実加に対して、いつも輝いて見えた姉の千津子。実加が成長していく過程で一番の相談相手となるのは彼女だった。
「しくじることを怖がらないで」千津子が最後に送った力強いメッセージ。
等身大の主人公が勇気を心に灯してくれる、成長の物語です。

気になる方は▷ふたり (新潮文庫)

『いちご同盟』三田誠広

ピアニストを夢見るも自分の才能に限界を感じた中学生の良一は、隣町で起きた少年の自殺が頭を離れずにいた。そんな時にあるきっかけで、良一は余命宣告をされた直美という少女と知り合うことになる。入院中の彼女の話し相手になるのが日常になっていたある日、突然直美は良一に心中をもちかける、、。

少年と少女の日々というのは、こんなにも繊細なものだっただろうか。少し神経質な少年の目を通して、この多感な時期の恋愛と友情、先の見えない将来と目の前に予感する死を見つめている。こどもの姿、大人の姿、それぞれがまっすぐ捉えられていて考えさせられる、そんな作品です。

気になる方は▷いちご同盟 (集英社文庫)

『夜のピクニック』恩田陸

北高の伝統行事である「歩行祭」。それは全校生徒が80キロの距離を夜通し歩き続けるというもの。高校最後を飾る特別なイベントで、甲田貴子は3年間言えなかった秘密を清算しようと、一人賭けをしていた、、。

高校生活最後に仲間と夜を徹して語らいながら歩く。甘く輝く日々の最後の灯火のような、この行事特有のきらめきには胸をくすぐられる。だが、主人公らが抱える秘密と、彼らに映る青春はただ爽やかなものではなかった。歩き続けることの果てしなさの中で、誰かを理解することの簡単ではない長い道のり、そして今という時間の尊さについて静かに教えてくれる作品です。

気になる方は▷夜のピクニック (新潮文庫)

『キッチン』吉本ばなな

唯一の肉親の祖母と二人暮らしをしていた大学生のみかげは、祖母の死のあと台所の冷蔵庫の横で眠る生活を送っていた。そんな彼女が、祖母と縁のあった同じく大学生の雄一の家に居候することになる。雄一の母のえり子さんは元父親で、妻亡きあとゲイバーを経営して彼を育ててきた。そんな不思議な同居生活の中で、みかげは少しずつ祖母の死を受け入れていくが、、。

誰かが決めた普通ではなくても、本人にとってそれがとても自然だということはあります。この本に出てくる登場人物は、みんなその自然さを感じ取って素直に生きていて、だからとても愛おしいのだと思います。人の強さと脆さ、そして世界の調和。それらを感じられる自分の成長を味わうために、何度も読み返したい作品です。

気になる方は▷キッチン (角川文庫)

いかがだったでしょうか。
読んだことのない本は、ぜひ偏見を持たずに手にとってみてほしいです。

また、昔読んだ記憶のある人にも、是非読み返してほしいと思って選びました。あのときの自分が見ていた世界とはちょっと違う、新しい自分の視点に気付かせてくれるかも知れません。

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