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日本がヤバイではなく、世界がオモシロイから僕らは動く。 / 太田英基

「頭の中に描く地図の差は、人生の可能性の差」だった。
(p.28)

ポイント

・日本を捨てるわけではない。海外も選択できる世代なのだということ。
・グローバルに働くということは、国内から広げていく思考のことではない。そのビジネスはどこで求められているのかを世界規模で考える思考。
・世界で働くロールモデルにあるのは、勇気だけでなくやり抜く覚悟
・英語は世界へのパスポート
・キャリアをMUST+WANT=BEST で描き、チャンスを掴む準備を。

「グローバル」が迫ってくる世代

正直、グローバル人材という言葉はもう、当たり前すぎて日常の中ではほとんど意味のない言葉になりました。大学を選ぶときにも、「グローバル」という言葉自体はもはや差別化を図るための強みではなく、通常装備みたいなものだと思っています。

でもそんな風に「外からのことば」の中で育った私たちは、果たして世界の中で自分を戦わせることができるのでしょうか。圧倒的にNOです。英語が必要なのは頭では分かっていただけに過ぎないから。帰国子女キラキラ系だけじゃなく、誰もが世界を選択肢に入れた行き方の時代なんて、頭でもわかっていなかったから。

そうやって、グローバルの静かなプレッシャーにもやもやしている若者に、グローバルを具体的に「可能性」として開いてくれるのがこの本であると思います

能力の限界より、想像の限界

日本人は能力が低いのかという議論に意見できるほど私はものを知りません。でも目指しているものや生き抜くために身につけようとするものが、外国の、特に新興国の学生と違うことは強く感じています。人種としてもっているだろうはずのポテンシャルは、なんとなく安定へと続くように見えるレールに乗れる環境によって発揮されずにいるように思うのです。

想像できるそれとなく安定した未来に向けて、それなりに頑張ればそれなりのものが手に入るのが今の私たちではないでしょうか。沢山の同学年と比べられながら、想像できない国の発展を自ら描こうと必死に努力する学生に敵うはずがありません。知らないものは想像もできないのです。

本の中で紹介されている「世界地図を描く」方法は、もしかしたら想像するハードルより低いかもしれません。でも逆に、ぼんやり思い描くだけで準備をしなければチャンスは一向に来ないのかもしれないのです。頭の中に日本地図を持つ人は、日本が生きる世界になる。世界地図があれば、その分見えてくる範囲が広がる。想像できる限り自分の可能性を広げたいから。世界地図を描いて人生とともに更新していこうではありませんか。

約3行感想

個人的な理由から満を辞しての感想です。留学の前後で一番変わったのは私が将来生きたいと思う場所が広がったことでした。別に日本とか海外とか意識せず、好きな時に好きな人と好きな場所で生きる力があったらどれほど素敵な人生だろうと。きちんと自立してどこででも戦えるスキルと覚悟と自信を鍛え上げたい所存です。