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90日間で世界のどこでも働ける人になる / 白藤香

世界のどこでも働けるようになるためには、自分で考え、動く力が必要なのです。
その1つのカギが、世界の常識・非常識を知ることです。
(p.5)

ポイント

・海外では自分で評価を取りに行く。そのための学びや行動は惜しまない。
・自分の持つ常識にとらわれず、柔軟に対応すること。
・自分の意見、行動、の目的を明確化し、数字で示し、責任を負う。
・地理、世界史、日本史など、最低限必要な教養を持つ

根底にあるのは文化の違い

理由から話す日本人と、結果や目的から話す欧米人、何がいい悪いではなくその違いを知っているか否かで間違いなく物の見方は変わります。海外でビジネスをするということは、そういう相手の考え方の構造と歴史を理解する必要があると改めて感じました。

ところで、海外に行って自分の意見を求められる、安易に同意を示すと嫌な顔をされるというのはよく聞く話です。しかし自分の意見を「YES / NO」で示すこと、これは生まれてからどういう風に物事を考えてきたという歴史がモロに出ているだけだと思うのです。つまり、鍛えることによってだんだんと身につけられることだと思っています。事実、私の帰国子女の友人は、やたらと自己主張の強い人、意思を示すことに抵抗のない人が多いです。

逆に言えば日本でほとんどの時間を過ごした私たちは、必死で何十年もかけて、語られないものを読み取って同調する空間を作り出す能力を磨き上げたともいえるでしょう。(阿吽の呼吸なんて結構凄まじいものだと思うのです。)

とはいえ、郷に入っては郷に従え。意思表示の国で求められるのは常に意思表示です。私たちは、意識して変わらなくてはいけないのです。

本書を読んで最も強く感じたことは、論理的思考とそれを主張できるようにするための日々の訓練の必要性です。そしてもう1つは、決して楽ではない道だということです。常に向上する強い意思を持ち、それを絶え間ない努力という行動に変えられなければ淘汰されてしまうのです。

覚悟はあるのか、自分を磨き続ける困難を楽しめるのか。

きっと海外が夢ではなく、飛び出そうと思えば誰にでも手が届く場所になってきているからこそ、そこで夢を実現できる人とそうでない人の違いも大きくなってきているのでしょう。その違いこそが、夢ではなく現実として努力できるかということなのではないかと思います。自問自答していきたい問いです。

約3行感想

国によって異なる文化と向き合うことは、簡単なことではありません。でも、最後はどれだけ自分を信じて行動できるのか、改めてそれに尽きると実感した一冊でした。